悩めるパパコーチ必見の指導者資格プログラムが誕生!

2021年4月、日本ミニフットボール協会(所在地:東京都渋谷区・代表理事:櫛山 匠・以下JMF)が「8人制サッカー指導者資格プログラム」を開始した。

プログラム開始から7月までで150人を超えるジュニアサッカー関係者(指導者・保護者)が受講し、ジュニアサッカーのスペシャリストへの道を歩み出している。

驚きなのは、指導者やパパコーチだけでなく自分の子供のサッカーを理解することを目的として、エントリーとなるB級/2級プログラムを受講する保護者もいるということだ。そんな「8人制サッカー指導者資格プログラム」では、多くの方にこのプログラムを受講していただきやすくする為、期間限定で5,000円の割引価格で受講できるジュニアサッカーWeekly特別キャンペーンを実施している。

▼8人制サッカー指導者資格プログラム詳細はこちら
https://www.wmfjp.jp/juniorsoccerweeklyoct/

今回は、この8人制サッカー指導者資格プログラムでテクニカルダイレクターを努める内藤氏とJMF代表理事の櫛山氏を招いて、プログラムの内容や背景についてお話を伺った。

内藤清志/筑波大学サッカーコーチング論研究室 非常勤研究員
筑波大学蹴球部でヘッドコーチなどを歴任。谷口彰悟や車屋紳太郎など日本代表選手を指導。その後、サッカースクール・ジュニアユース年代の指導を経験。現在は筑波大学大学院にてサッカーコーチング論研究室の研究活動の傍ら、サッカーの強化・育成・普及活動を行う。著書『8人制サッカーの教科書』

櫛山匠/日本ミニフットボール協会代表理事
日本ミニフットボール協会:「8人制サッカー指導者資格プログラム」運営、世界約144か国に支部を置き、5~8人制のサッカー「ミニフットボール」の普及活動をおこなう世界ミニフットボール連盟に2019年に認可を受け日本に設立

左:内藤氏 右:櫛山氏

ーどのように受講、資格取得できるのでしょうか?

櫛山氏:
受講はスマホやパソコンで自宅など好きな場所で、好きな時間にオンライン動画の視聴にて受講できる「通信講座」と、オンラインにてリアルタイムで講師の話を聞く「通信LIVE講座」になっています。

通信講座は忙しいお父さんコーチも受けやすいスタイルです。B級/2級プログラムは90分講座×4科目を受けていただいたのちに認定試験に合格することで資格取得となります。

ーそもそもなぜ8人制に特化した指導者資格を作ったのですか?

櫛山氏:
2011年から全国大会が8人制に移行しました。8人制となったことで選手一人一人がプレーに関わる機会が増え、また、GKも含めポジションに関わらず求められるスキルが広がりました。8人制への移行からちょうど10年が経過し明らかにジュニア選手の足元のスキルは向上しました。

一方で、サッカーの本質・原理原則についての理解は欧米諸国に比べてまだまだ追いついていないと感じています。実際に8人制に特化した講習もなく、なぜ、8人制なのか、その狙いや特徴はなんなのかが、グラスルーツの指導者に上手く伝わっていないと感じました。

本来は、その本質や原理原則をジュニアから理解していくことは非常に大切なことであり、これこそがサッカー先進国との差だと感じています。そこで、ジュニア選手に相対する指導者からサッカーの本質を理解し、選手たちに伝えられるようになっていくことを目的に8人制指導者資格プログラムを作りました。

ーサッカーの本質とは?

内藤氏:
サッカーIQやサッカーインテリジェンスと言われることもありますが、サッカーの状況をきちんと理解・把握しながら試合を進めていくための手段を身につけるというものですね。本プログラムの中では「鳥の目」や「虫の目」といった表現を用いていますが、つまりはサッカーの原理原則を理解したうえで、さまざまな視野をもってベストな選択をできるようになるということです。

例えば、渋谷のスクランブル交差点をイメージしてください。多くの人が縦横無尽に行き来している中、全くぶつかることなく反対側まで行くためには何が考えられるでしょうか?例えば、アジリティや俊敏性を高めると考える人も多いでしょう。もちろんそれも間違いではありませんが、それには限界があります。

そこで、本質として「なぜ〜なのか」、この場合だとなぜぶつかるのかを理解・把握する。そうすると、信号機という規律や規則性の重要性に気づきます。落ち着いてその現象の成り立ちを考えてみる、整理してみる。

それこそが本質の理解というものだと私は考えます。本質を理解していれば、赤信号青信号を認識して今チャレンジすべきかを判断できたり、そもそも混み合っている交差点を通過する必要がないという判断をすることができます。

サッカーに置き換えて言えば、ピッチ上の人数は決まっているのでどこかが混み合っていればどこかが空いている。これを瞬間的に判断できることが本質理解の一例です。

ー既存の指導者ライセンスとの違いや関係性は?

内藤氏:
日本サッカー協会の指導者ライセンスは、内容がものすごく広範囲(栄養、心理、暴力根絶など)をカバーしています。それは、指導者である前に子供たちの前に立つ大人としての立ち居振る舞いを学ぶという側面も大きいように感じます。

一方で、8人制指導者資格プログラムでは、よりサッカーのピッチ上でのプレー面に寄っています。子供の成長を担うという点で既存ライセンスの”子供たちと共に”という視点は必ず必要ですので、既存の指導者ライセンスと8人制指導者資格が良い部分を補完しあえることができれば何よりです。

▼受講者の声

⚽️45歳男性
現在育成年代の町クラブでコーチをしております。8人制サッカーを考える良い機会となりました。今まで指導してきたことの振り返りができたこと、指導者としてサッカーの本質を知ることで自分自身のレベルアップも図れました。御協会の認知度がサッカー指導者の間ではあまりないと感じるのでよりよい形で情報発信などをして頂けることを願っています。貴重な講義の機会をいただきましてありがとうございました。

⚽️40歳男性
自分の考えとして頭にあったことが言語化・理論化されている内容の部分もあったのですっきりした。理解を深めることができた。GPSをつけての研究結果がとても納得できた。

⚽️46歳
長くジュニア年代の指導をしております。その中で自分の指導のブラシュアップには最適な内容でした。この講座の内容を自分の中で整理し、明日からの指導に繋げていきたいと思っています。非常に有意義な時間でした。ありがとうございました。

⚽️34歳男性
8人制サッカーに特化した指導論を新たに学べ良い経験となりました。また同時に改めてフットボールを整理することができ大変良い時間となりました。この2級に合格したら1級にもチャレンジしたいなと思います。この度はこのような機会を作って頂き誠にありがとうございました。

今回の取材で感じたのは、あくまでも、ジュニア世代でサッカーの本質を理解することを軸としてプログラム構築を行い、講座を進めていること。8人制サッカーを極めるというよりも、むしろ11人制で行われる本来のサッカーで活躍できる選手を育てていくために、ジュニアの指導者からレベルアップを図っていきたいという二人の気持ちが表れていた。

トレーニング方法を解説する書籍を参考に自チームの練習を組み立てた経験がある指導者も多いのではないだろうか。サッカーの本質に立ち返り、各トレーニングの目的を理解し、より効果的な選手育成をするために、チームとしてのレベルアップを目指すために、本プログラムは非常に有用だ。

「指導者としてステップアップしていきたい」「自分の子供のサッカーをしっかりと理解して寄り添っていきたい」こういった想いをもっている方々には必須の資格となっていくだろう。指導者を始めたばかりの方から、JFAライセンス保持者の方まで幅広い方のニーズに応える内容となっているので、ぜひ受講を検討してみてはいかがだろうか。

資格プログラムの詳細はこちら

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