【連載記事】ゴールデンエイジ以降で問題となるオスグッド病の予防と柔軟性チェック

昨年度、第1回を開催したジュニアサッカーWeekly主催大会「祐昇会 presents Growth Cup Kanagawa U-12 2020

同大会のスポンサーである医療法人社団祐昇会は神奈川県内に整形外科クリニックを5箇所、介護施設を4箇所を有する。その整形外科の一つ、座間整形外科リハビリテーション科の丸山拓朗先生にジュニア世代のサッカー選手に頻発しているオスグッド・シュラッター病(オスグッド病)について話を伺った。

オスグッド病については予防・治療・スポーツ復帰・再発防止、この4項目について連載していく。

連載第1弾は、オスグッド病の「予防」にフォーカスしてお届けする。オスグッド病の概要に触れつつ、リスクチェック、予防の手段としてのストレッチを動画を用いて紹介する。

オスグッド病の症状

脛骨結節(膝の皿の下の骨)が徐々に突出し痛みを生じる。休んでいると痛みが無くなるが、スポーツを始めると痛みが再発する。発育期(10〜15歳)のスポーツ少年に起こりやすいのが特徴。スポーツ別に比較するとサッカーが最も発生率が高いというデータもあるそうだ。

原因

急激に身体の発達が進んでいる子供が、跳躍やボールをけるスポーツをし過ぎることで発生すると言われている。

原因となるものとしては、オーバーユース体(足首)が硬い身体の急成長、これらが挙げられる。

発達期の子供の骨は大人の骨と異なり、成長軟骨と呼ばれる軟骨層が存在している。もも前の筋肉(大腿四頭筋)が硬くなっていたり伸びが悪い状態で脚を酷使し続けると、脛骨結節の固まりきっていない成長軟骨に無理な負荷がかかり、徐々に突出し痛みを生じる。

よく成長痛と簡単に片付けられてしまうのは身体の急成長が原因の一つになっているため。痛みを放置することで最終的には負荷がかかっている成長軟骨が剥離骨折してしまったり、長期離脱につながってしまう恐れがある。

引用:日本整形外科学会HP

予防

オーバーユース(脚を使いすぎる)はチームの主要選手ほど陥りやすい。ゴールデンエイジ付近の彼らは練習量や実践経験がサッカースキル向上に重要となるため、活動量を維持したままできる予防手段としては以下のようなものが挙げられる。

ストレッチ(フィジカルケア)
全身状態管理
姿勢改善

ストレッチをはじめとしたフィジカルケアは、練習や試合によって酷使されたもも前の筋肉をほぐすことで、脛骨結節への負荷を軽減させることが目的となる。これについては動画で具体的なストレッチ方法をご紹介する。また、全身状態管理も見過ごしがちだが非常に大切となる。具体的には、食事や睡眠時間の確保、また睡眠の質を左右するスクリーンタイム(スマホやタブレットの操作時間)だ。そして、ジュニア世代だからこそ意識したいこととして姿勢改善がある。日常的にバランスの悪い姿勢で過ごしていると身体動作においても特定の筋肉や関節に負荷がかかってしまう。オスグッドだけではなくあらゆるフィジカルトラブルの原因となる可能性があるため、日常的にきれいな姿勢を意識していきたい。

柔軟性はオスグッドのリスク要因となるため、以下動画の柔軟性チェックを行い、柔軟性の低い筋肉を特定し重点的にストレッチしてもらいたい。

今後オスグッドの連載にご協力いただく座間整形外科リハビリテーション科、理学療法士のみなさん

左上=丸山拓朗先生

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