2023年12月17日、時之栖スポーツセンターうさぎ島グラウンドで、2023 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16 ルーキーリーグ 準々決勝「鹿島学園高校(以下、鹿島学園)対 東福岡高校(以下、東福岡)」の一戦が行われ、2点のビハインドを追う鹿島学園が試合終盤に攻撃を爆発、ATにDF清水朔玖(2)が決勝ゴールを決め、東福岡を退け決勝進出を決めた。
前半は東福岡が優位に推し進める展開だったがともにスコアレス。しかし、試合は後半に大きく動く。先制したのは東福岡。42分、左サイドからの折り返しを途中出場したMF吉川豹生(22)がヘディングで合わせて先制すると59分には、DF青野豊(2)のクロスをFW山口倫(9)が胸トラップから豪快なボレーシュートをネットに突き刺しリードを広げる。
しかし、71分に左サイドからDF秋山龍詠(23)がゴール前に放り込んだボールがそのままネットを揺らすと、ここから一気に鹿島学園の攻撃に火がつく。74分にMF松本金太朗(10)が同点ゴールを決めると終了間際の40+1分にロングスローからのこぼれ球を清水が決めて逆転。結局、3-2と試合を一気にひっくり返した鹿島学園が決勝へと名乗りを挙げた。
鹿島学園の勢いに押し切られてしまった東福岡。試合全体の内容は互角以上だっただけに、ホイッスルの後、崩れる様にピッチに座り込む選手の姿がより一層その悔しさを表していた。
(取材・文 Kazuhiro.N)