2023年12月17日、時之栖スポーツセンターうさぎ島グラウンドで、2023 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16 ルーキーリーグ 準々決勝「尚志高校(以下、尚志)対 熊本県立大津高校(以下、大津)」の一戦が行われ、もつれ込んだPK戦で大津のGK篠原伊吹(1)が好セーブを連発、尚志との激戦に勝利し決勝進出を勝ち取った。
立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛ける尚志は13分、高いポジションでボールを奪ったMF小曽納奏(12)が自らシュートを決め先制する。その後も両サイドに起点を作り追加点を狙うが、大津も粘り強い守備を魅せ得点を許さない。
するとサイドが変わった後半、動きにリズムが出てきた大津は50分、MF岩﨑天利(7)がペナルティーエリアで倒されPKを獲得。キッカーのMF福島京次(17)のPKはGK門井宏樹(25)に止められるものの、GKがラインから離れるのが早かったと言う判定で蹴り直し。この仕切り直しのチャンスを福島が今度は確実に決めて大津が試合を振り出しに戻す。
勝ち越しを目指す尚志は73分、MF根木翔大のシュートが相手のハンドを誘いPKを獲得。しかしゴール左隅を狙ったキッカーのMF阿部大翔(10)のPKを篠原がコースを読み切って見事にストップし勝ち越しを阻止。互いに譲らない展開は80分では決着つかずに10分ハーフの延長戦へもつれ込むが、勝負はここでも決まらず、いよいよPK戦に突入。
尚志先攻で始まったPK戦。互いに2人ずつ失敗して迎えた尚志の7人目を篠原がコースを読み切って止めると最後のキッカーDF今井獅音(15)が落ち着いてゴールに蹴り込み、大津が尚志との激戦を制した。
(取材・文 Kazuhiro.N)