2023年10月29日、相模原ギオンスタジアムで、2023年度 第102回 全国高校サッカー選手権大会 神奈川県2次予選会 準々決勝「桐光学園高校(以下、桐光学園)対 横浜創英高校(以下、横浜創英)」の一戦が行われ、0-0で迎えた後半アディショナルタイムにFW宮下拓弥(8)の劇的なゴールで桐光学園が横浜創英を退け準決勝に進出した。
開始早々から積極的に攻撃を仕掛ける桐光学園は1分、MF松田悠世(10)が右サイドを突破し横浜創英のDF陣を脅かすと獲得したロングスローからのこぼれ球をMF増田遥希(12)がミドルシュートで狙うが、これはGKにセーブされる。その後も松田とMF齋藤俊輔(11)の両ウィングを起点に次々と攻撃を仕掛けるが横浜創英の粘り強い守備に遭いゴールを割る事が出来ない。
サイドが変わった後半も風下になりながらも次々と攻撃を仕掛ける桐光学園。53分には、右サイドを突破したDF杉野太一(2)が強烈なシュートを放つも実らず、こぼれ球を回収した宮下の一撃も枠を捉える事が出来ない。
圧倒的な攻撃力で試合を支配した桐光学園だったが、横浜創英の粘りにフィニッシュ出来ず、時間はいよいよアディショナルタイムに突入。誰もが延長を確信した80+3分、混戦からのこぼれ球を回収した松田のパスを受けた宮下がDF池内優介(5)と競り合いながらペナルティエリアに突入、詰めてくるGK和田薫空(1)の動きを冷静に読み切ってゴールに流し込み、土壇場で桐光学園が準決勝への切符を掴み取った。
惜しくもあと一歩のところで力及ばなかった横浜創英だったが、粘り強く守り、決定的な形でフィニッシュさせなかったのは見事だった。
(取材・文 Kazuhiro.N)