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【写真レポート】キャプテン辻友翔の決勝ゴールで追い縋る日大明誠を振り切り帝京第三がベスト4!第102回全国高校サッカー選手権大会 山梨県大会 準々決勝(写真:221枚)

2023年10月28日、韮崎中央公園芝生広場で、第102回全国高校サッカー選手権大会山梨県大会 準々決勝「日本大学明誠高校(以下、日大明誠)対 帝京第三高校(以下、帝京第三)」の一戦が行われた。攻守が目まぐるしく変わる激しい試合だったが、キャプテン・MF辻友翔(8)の決勝ゴールで帝京第三がベスト4に名乗りを挙げた。

帝京第三ボールで始まった試合は開始1分、日大明誠のFW山田将聖(9)が力強い推進力から一気にゴール前までボールを運びオープニングシュート。しかし惜しくも枠の右に外れ先制とはならず。
出鼻を挫かれた帝京第三だったが、「守備もそうだが、早く切り替えが出来るように心がけた。」と言うMF保坂璃夢(6)を中心に的確な守備からの展開で徐々にペースを掴む。すると24分、ゴール前でその保坂が放ったシュートから大きく溢れたボールをMF加々美遥斗(13)がミドルレンジから豪快にシュートを放つと、これが相手DFに当たりゴールインし帝京第三が先制する。

しかし、日大明誠も黙っていない。29分、山田が推進力を活かしてペナルティエリアに侵入、相手DFの反則を誘ってPKを獲得すると、これをFW西川凉雅(10)がゴール右端にキッチリと沈めて試合を振り出しに戻す。
前半の内に追いつかれてしまい、流れを失いかけた帝京第三だったが、サイドが変わった45分、ゴール前の混戦から辻がこぼれ球をゴールに流し込み勝ち越し、日大明誠を再び引き離しにかかる。

何とか追いつき逆転に持ち込みたい日大明誠も50分にDF渡辺翔星(3)がドリブル突破から、53分にはロングスローからのこぼれ球をMF伊藤彰(11)がゴールを狙うが決まらず。更に71分には山田がDFと競り合いながらシュートを放つがボールはクロスバーの上。結局、最後までしっかりと守備の強度を保った帝京第三が逃げ切り、準決勝進出を決めた。

試合後、帝京第三高校・相良和弘監督は「相手の前へ前への圧力に受け身になったのかな?(選手権の独特の雰囲気に)頑張りすぎちゃったかな?もう少しゆっくりと言うかキチンとボールを動かしてやれればよかったが相手の圧に押されて出来なかった。」と試合を分析、同時に次戦に向けては「やろうやろうとするのはわかるが、もう一度何をやろうとするのかを整理して…ただ頑張ってもダメだし、頑張らないのもダメだし、バランスを取りながら一週間余裕持って整理して臨みたいと思います。」と色々な思いを噛み締めるように語った。

また、決勝ゴールを挙げたキャプテンの辻は「ここに溢れてくるなと思って詰めていたのが得点になって良かった。キャプテンとしてしっかり結果を残す事ができたのは素直に嬉しいです。」と落ち着いた表情で話してくれた。

惜しくも敗れてしまった日大明誠だったが、スタートから積極的に攻めた。流れを引き寄せていた中で後半の立ち上がりに失点してしまい追う展開となってしまったのが悔やまれる。

(取材・文 Kazuhiro.N)

 

試合結果

第102回全国高校サッカー選手権大会 山梨県大会
準々決勝
日本大学明誠高校 1 - 2 帝京第三高校

得点
24' 加々美遥斗(13) 帝京第三
29' 西川凉雅(10) 日大明誠 PK
45' 辻友翔(8) 帝京第三

日本大学明誠高校
No. 選手名 学年 前所属
1 中村裕大 2
2 南川大地 2
3 渡辺翔星 3
4 片平大智 3
5 小島久輝 2
6 本橋和馬 1
7 細野漢太 2
8 夏目琉稀 3
11 伊藤彰 3
9 山田将聖 3
10 西川凉雅 3
帝京第三高校
No. 選手名 学年 前所属
1 倉田琢夢 3
3 原田飛鳥 3
4 押田良翼 3
5 大野羽琉 3
12 福司楓馬 3
6 保坂璃夢 3
7 葉原一斗 3
8 辻友翔 3
13 加々美遥斗 2
18 朝比奈漱 2
9 小澤波季 3

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