2023年10月15日、駒沢公園補助競技場で、2023年度 第102回全国高校サッカー選手権大会東京都2次予選 Aブロック3回戦「國學院久我山高校(以下、國學院久我山)対 東海大学付属高輪台高校(以下、東海大高輪大)」の一戦が行われ、國學院久我山が東海大高輪台の強烈な勢いに翻弄されたものの試合終盤に集中力を発揮し逆転勝ちした。
前夜から降り始めた雨が試合開始の時間を迎えても降り止まず、水溜りが出来るほど重くなったピッチの中で試合はスタート。開始1分、東海大高輪台は強烈な推進力を掛け、國學院久我山陣内に攻め入るとゴール前の混戦からMF塩原大和(6)が蹴り込み先制する。
反撃に出たい國學院久我山だったが、降り止まぬ雨と東海大高輪台の圧に思うようにボールを運べず、反撃の糸口を探る事が出来ないまま前半を終了する。
1点のビハインドで迎えた國學院久我山は55分、右サイドからのクロスを受けたFW前島魁人(9)のゴールで試合を振り出しに戻すが、直後の58分、東海大高輪台は縦パスから抜け出したFW菅原巧太(14)がペナルティエリアで倒されPKを獲得、これをDF生駒匡悟(15)がしっかり枠に収め再びリードを奪う。
しかし、國學院久我山もここから前年度優勝校の意地を見せると72分、右からのクロスをGKがパンチングで防いだこぼれ球を回収したMF山脇舞斗(10)が決め同点とすると75分にはCKからのこぼれ球を途中出場のFW佐々木登羽(11)が決め逆転、結局、これが決勝点となり、國學院久我山3-2で東海大高輪台を振り切り準々決勝進出を決めた。
惜しくも敗れてしまった東海大高輪台だったが、劣悪なピッチコンディションを利用し開始早々から國學院久我山を素早い寄せと推進力で圧倒。時間経過と共にピッチコンディションが回復、パスの回り出した國學院久我山に最後は寄り切られてしまったが、前年度優勝校の國學院久我山を最後まで苦しめた戦いぶりは見事だった。
(取材・文 Kazuhiro.N)
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