2023年9月16日、時之栖スポーツセンター時之栖Aグラウンドで、高円宮杯 JFA U-18 サッカープリンスリーグ 2023 東海 第12節「JFAアカデミー福島U-18(以下、AC福島)対 静岡学園高校Ⅱ(以下、静岡学園)」の一戦が行われ、ゲームキャプテンを務めたMF花城琳斗(10)の2ゴール1アシストの活躍でAC福島が静岡学園に3-1で勝利し首位を堅持した。
序盤からAC福島は右サイドからMF渋川颯也(11)左サイドからMF植田陸(7)が積極的に攻撃を仕掛け、ゴールを狙う。対する静岡学園もFW加藤歩貴(9)DF山口青大(14)が縦への推進力で対抗する。しかし、共に粘り強い守備でフィニッシュには至らせない。
試合が動いたのは、41分。ドリブルでボールを持ち出した花城がゴール前に侵入したFW吉田喬(5)へラストパス。吉田がこれをワンタッチで確実に決めてAC福島が先制、前半を1点のリードで折り返す。
後半に入るとAC福島の攻撃が加速。花城の巧みなボールコントロールで立て続けにシュートシーンをお膳立てすると、62分、その花城がピッチ中央でボールを奪いそのままドリブルで独走。最後は相手GKの動きを読んでゴールに流し込み追加点を挙げる。花城は76分にもミドルレンジから相手GKのポジションが高めなのを判断すると迷いなくその後方にミドルシュートをコントロールしてリードを3点に広げる。
何とか反撃に出たい静岡学園も77分にDF菅井海翔(6)の左サイドからのアーリークロスを加藤がゴールに繋げるものの後が続かず、結局、3-1でAC福島が静岡学園を下し首位を堅持した。
試合後、JFAアカデミー福島U-18・津田恵太監督は「前半は消極的だったが、後半は負傷交代があった中で上手くチームが纏ってみんなが同じ方向を向いてプレーしてくれた。楽な試合はないですが、このメンバーで何が出来るかを追求して前に進んで欲しい。」と限られたメンバーの中での苦しい戦いを勝利に結びつけた選手たちの成長を評価した。
2ゴール1アシストで勝利に貢献した花城は「今回の試合に関わらず自分が得点を取らないといけないと思っていて、その中で2ゴール1アシストという結果を残すことが出来て良かった。」と今日の結果に一定の満足を示した。
一方、惜しくも勝利という結果に結び付かなかった静岡学園Ⅱ・宮本佳宜コーチは「やっぱり力の差を感じたかな。ちょっとずつ自分たちのミスによってダメージが積み重なって体力的な面も含めて少し雑になってしまったかなと思います。ワンプレー、ワンプレーの質の差かなと思います。」と敗因を分析した。
プリンスリーグ東海もいよいよ終盤の攻防に向けて佳境に入ってきた。コロナやインフルエンザ、そして怪我等チーム運営も難しい局面を迎えて各チームがどの様にそれを克服していくか?高体連チームも選手権の予選を控え強度を上げていく中でここからの3試合、各チームが正念場を迎える。
(取材・文 Kazuhiro.N)