2021年3月20日、Growth Cup Kanagawa U-15 2020の準決勝「シュートJrユース(以下、シュート)対クラブテアトロJY(以下、テアトロ)」の一戦がかもめパークで行われた。
立ち上がりはシュートが細かいパスワークでテアトロゴールににじり寄る。しかし、テアトロもフィニッシュまでは持ち込ませず、逆に中盤でボールを奪うと長谷川凌翼(9)や菊地幹太(25)がシンプルに中距離から狙う。徐々にテアトロの中盤でのハイプレスが効き始め、一進一退の攻防戦となっていく。22分、試合が動く。相手ディフェンダーのミスを見逃さずボールをピックアップした大賀凜平(14)が、右サイドからフリーで走り込んでいた松田悠世(10)の前に浮き球で落とす。これを拾った松田は後手の対応となった相手ディフェンダーをシュートフェイントでかわし、得意の左足でゴールニアに突き刺した。(ゴールシーンはこちら)
先制されたテアトロは長谷川凌翼(9)をターゲットに高橋勇気(10)、鈴木寛太朗(16)がボールを供給し試合を振り出しに戻そうと試みる。しかし、守護神 扇谷和希(1)をはじめ、高田湊人(5)、今井翔太(13)など、ここまで無失点で勝ち続けてきたシュートの守備陣の壁は堅い。
予選グループを1位通過してきた両者のハイレベルな攻防は、実力が拮抗しておりどちらも決定機を作ることはできずそのまま試合終了の笛。松田悠世(10)の値千金のゴールでシュートが決勝進出を決めた。