2020年11月14日、第99回全国高校サッカー選手権大会山梨県大会決勝「山梨学院対日本航空高校」の一戦が山梨中銀スタジアムで行われた。
ここまで無失点で勝ち上がってきた山梨学院と、伝統的なハードワークを武器に3年連続の決勝の舞台まで勝ち上がってきた日本航空の一戦。先制したのは日本航空だった。前半14分、祖父江翔(7)のロングボールのこぼれ球から髙橋剣士朗(10)が打ち切り日本航空が先制する。しかし直後の前半19分、これまで押し込まれていた山梨学院が、右サイドからの新井爽太(8)のロングスローのこぼれ球を、廣澤灯喜(11)が豪快にダイレクトで蹴り込み試合を振り出しに戻した。前半終了間際には、日本航空が立て続けにチャンスを作るが追加点を奪えず1-1で前半を折り返す。
後半も両チーム共にシンプルに前線にボールを供給する展開が続き互いにゴールラインを割らせない。しかし、選手交代を起点に徐々に山梨学院が主導権を握り始める。そして後半38分、山梨学院は途中出場の笹沼航紀(7)のクロスボールがこぼれたところをこちらも途中出場の山口丈善(18)が右足を振り抜きついに逆転に成功。
日本航空もタイムアップの瞬間まで諦めないプレーを見せたが山梨学院のゴールネットを揺らすことができずタイムアップ。2-1で山梨学院が日本航空を敗り3年ぶりの全国大会出場を決めた。