2024年1月4日、第102回全国高等学校選手権大会の準々決勝、「神村学園(鹿児島) 対 近江(滋賀)」の一戦が浦和駒場スタジアムで行われ、近江が鵜戸瑛士(7)の決勝ゴールで神村学園を下し、見事ベスト4入りを決めた。
「選手たちが諦めずに、もう1点、もう1点と取りにいった結果だと思います。」近江の前田高孝監督は選手たちの粘りに感謝の言葉を口にした。
まさに点の取り合いとなった。先制したのは近江だった。前半18分、鵜戸のゴールで先制するも、その直後の22分に神村学園の西丸道人(18)に同点ゴールを決められる。その4分後には、卒業後にヘンク(ベルギー)への入団が決まっている吉永夢希(15)のゴールで神村学園に逆転を許すと、1点ビハインドで迎えた後半13分、山本諒(13)が頭で決めて再度同点に追いつく。しかし、その2分後には神村学園のエース・名和田我空(14)に直接フリーキックを決められ再び逆転を許す。
1点ビハインドの終盤は、近江が怒涛の攻撃を見せる。何度も神村学園ゴール前に侵入するも、跳ね返され続けた。しかし、後半26分に再び山本が頭で決めて同点に追いつくと、試合終了間際のアディショナルタイム3分に、先制ゴールの鵜戸が、ゴール前へのこぼれ球を押し込みこれが決勝点。
4-3で神村学園を敗った近江が、準決勝進出を決めた。準決勝では東京都A代表の堀越と対戦する。