2023年11月19日、桐光学園サッカー場で、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 2023 関東2部 第16節「桐光学園高校(以下、桐光学園)対 栃木SC U-18(以下、栃木SC)」の一戦が行われた。前半、お互いに1点ずつ得点を挙げ、試合は後半勝負となったが、どちらも追加点を奪う事が出来ず引き分けに終わった。
辺り一面すっかり宵闇が深まり気温も11.1℃と冷え込みを増し始めた18時、試合は桐光学園のキックオフで開始された。
序盤から互いにハイプレスを掛け攻守の切り替えが目紛しい展開が続いたが、先制したのは栃木SCだった。26分、ボックス内に戻したバックパスを処理に出たGK渡辺勇樹(1)の手前でFW村上竜規(9)がボール奪うとそのまま無人のゴールに流し込み先制、試合の主導権を握る。
来シーズンの1部昇格の為には、負けられない桐光学園はすぐさま攻撃のギアをシフトアップ。MF松田悠世(10)が高い技術とボディバランスを活かし起点を作ると両サイドからのクロスを交え栃木SCゴールを襲う。すると39分、ゴール手前右からその松田がドリブルでエリアに侵入、FW丸茂晴翔(18)とのワンツーで左サイドに移動するとそこから逆サイド目掛け左足一閃。ボールはゴールネットに突き刺さり、桐光学園が試合を振り出しに戻す。
後半に入ると勝ち越しを目指し桐光学園が更に攻撃の密度を上げ、相手陣内へと攻め込む。しかし栃木SCもGK熊倉成希(1)が身体を張ってゴールマウスを守り、奪ってからはMF石川丈慈(14)FW揚石琉生(10)らが素早いカウンターで反撃、試合は膠着する。
勝ち越しを図りたい桐光学園は74分、この試合、控えにまわっていたMF齋藤俊輔(11)を丸茂に代えて投入。すると87分、松田が右サイドから中央へ移動、ゴールを狙いに行くが相手DFに囲まれてしまう。しかし粘ってキープし右サイドでフリーのFW宮下拓弥(9)へラストパス。宮下は飛び込んで来たDFの下を狙いシュートを放つが、惜しくもゴールネットを揺らす事は出来ず、絶好の勝ち越しチャンスを逸してしまう。
その後も最後まで一進一退の攻防を続けたものの互いに勝ち越す事が出来ず、昇格を目指す上位2チームの直接対決は引き分けでホイッスルを迎えた。この結果、栃木SCが勝点を35、桐光学園が31へと伸ばしたが、別会場で行われた試合で桐蔭学園が西武台に2-1で勝利し勝点を33に伸ばした事により、1位・栃木SC U-18、2位・桐蔭学園、3位・桐光学園と順位が入れ替わった。
(取材・文 Kazuhiro.N)