2023年10月9日、堀越学園総合グラウンドで、第102回全国高校サッカー選手権大会東京都2次予選 Bブロック2回戦「拓殖大学第一高校(以下、拓大一)対 堀越高校(以下、堀越)」の一戦が行われ、堀越が効果的に得点を重ね、拓大一を3-0で破り2年ぶりの東京代表に向けて好スタートを切った。
予報通りの雨模様となった一戦だったが、堀越はキックオフの余韻も覚めやらぬ0分、右からのクロスをFW髙谷遼太(9)がヘディングでオープニングシュートを放つと両サイドを起点に次々と拓大一ゴールに襲い掛かる。それに対して拓大一も球際で粘りを見せゴールを割らせない。
しかし、飲水明けの27分にロングスローからのこぼれ球をMF三鴨奏太(7)がミドルシュート、これはGK渡邉欣也(1)の好セーブでゴールにはならなかったが、獲得した右サイドからのCKからDF森奏(4)が高い打点でヘディングを合わせ先制する。勢いに乗った堀越は直後の30分、GK吉富柊人(1)からのゴールキックを高谷が逸らしたボールが相手DFの裏に流れると抜け出したMF中村健太(10)が落ち着いてゴールに流し込み2-0とリードを広げ前半を折り返す。
後半に入ると拓大一もロングボールをDFラインの裏に入れ、徐々にリズムを作り出すがなかなかフィニッシュには持ち込めない。すると70分、堀越は途中出場のMF小泉翔汰(18)が右サイドからファーを狙った鮮やかなシュートを決め3点目。結局、堀越が効率良く得点を重ねて拓大一を破り、東京成徳大との3回戦に駒を進めた。
勝った堀越は、緩急を付けながら人とボールを巧みに動かし、相手の守備に穴を開けてはシュートという展開で、雨をものともせず常に主導権を握った見事な試合運びだった。
惜しくも敗れてしまった拓大一は、前半の堀越の猛攻を2点で凌ぎ、後半は立ち上がりからペースを掴みかけ、試合を拮抗させかけていただけに前線で奮闘したMF田中陽斗(9)やMF萱千聖(11)に反撃のゴールが生まれていたら展開は変わっていたかも知れない。
(取材・文 Kazuhiro.N)
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