U-15

横須賀シーガルズが悲願の初優勝!バディーに劇的逆転勝利で見事神奈川の頂点に|第37回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会 神奈川県大会

2022年5月22日、第37回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会 神奈川県大会 兼 第13回神奈川県クラブジュニアユースサッカー選手権大会の決勝戦、「バディーJY横浜(以下、バディー)vs横須賀シーガルズFC(以下、シーガルズ)」の一戦が行われ、シーガルズが土壇場で同点に追いつき持ち込んだPK戦を見事制し、悲願のクラブユース神奈川初優勝を飾った。

前半はまさにシーガルズは”耐える35分”となった。シュート本数0に対し、バディーに放たれたシュートは8本。バディーの磯川友(26)に幾度となく右サイドで裏を取られ多くの決定機を創られるも、GK川㠀康玄(1)がビッグセーブを連発しなんとかスコアレスで前半を終えた。

しかし、後半に入ってもバディーの勢いは止まらず、均衡が破れたのは後半開始早々だった。開始1分、バディーは後半から途中出場した田野央哩波(10)が裏へ抜け出しゴールネットを揺らす。エースのファーストプレーでバディーが先制。すると直後の3分には小池優人(12)が磯川のファーへのクロスを頭で決めて早々に2点のリードを手にした。

前半の勢いを考えると誰しもがこのままの試合展開を予想した。しかし、後半中盤から徐々にボールを持ち始めたシーガルズは後半22分に芦川怜磨(9)が決めて1点を返す。そしてここから、試合の流れが変わる。

「勢いに乗ると強い」と石川扶監督(横須賀シーガルズFC)が語る通り、選手たちの士気が一気に上がった。すると後半27分、相手のハンドでPKを獲得すると、これを新田愛斗(11)が決めてついに同点に追いつく。その後何度もバディーゴールを脅かしすも、逆転ゴールとはならず試合はPK戦に突入。

PK戦で輝きを放ったのは、GK川㠀だった。「止めたらヒーロー。楽しむ気持ちの方が強かった」と前半のビッグセーブ連発の勢いそのままにチーム全体を鼓舞。その勢いに後押しされるようにチームの雰囲気が最高潮に。そして、川㠀のPKストップで激闘に終止符が打たれた。PK戦を3-1で勝利したシーガルズが、見事栄冠に輝いた。

惜しくもバディーは準優勝。しかし、敗れはしたものの質の高いプレーは圧巻だった。特に磯川は前半幾度となくシーガルズゴールを脅かし、先制ゴールの田野はそのスピードで1発でゴールをこじ開けてみせた。

(取材・文 鈴木優一朗)

◼︎試合結果
決勝
バディーJY横浜 2 (1PK3) 2 横須賀シーガルズFC

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