U-12

12年ぶり2度目の全国大会へ!JACPA東京FC 野口光彦総監督「勝って全国へ、その思いがどのチームより一番強かった」|第46回全日本U-12 サッカー選手権大会 東京都中央大会 決勝戦

試合終了のホイッスルが鳴り響くと会場は歓喜に包まれ、選手たちは勝利をかみしめながらスタジアムの応援席を見上げ一礼した。JACPA東京FCは2022年11月20日、第46回全日本U-12選手権大会東京都中央大会決勝で、FC大泉学園に2-0で勝利を収め、東京都代表として12年ぶり2度目の全国大会出場を決めた。

野口光彦総監督は「勝って全国へ、その思いがどのチームより一番強かった、だから神様が勝たせてくれたのかな」とこの日行われた厳しい試合を振り返った。準決勝では三菱養和SC巣鴨と対戦。拮抗した試合は互いにチャンスを決めきれずPK戦へともつれこむ。しかし、緊張感が張り詰めたピッチでもJACPA東京のキッカーたちは冷静にPKを決め勝利した。

決勝はFC大泉学園と対戦。前半にセットプレーから先制ゴールを決めると続けざまに追加点をあげ2点リードで折り返した。後半はFC大泉学園の攻撃に耐える時間や相手GKのスーパーセーブに得点を奪うことはできなかったが、無失点に抑え勝利し、念願の全国大会への切符を手に入れた。12年ぶり2度目の全国大会への挑戦となる。

野口総監督「準決勝も決勝もともに楽な試合じゃないし、そこまでの試合が5-0、5-0、8-1というゲームができて多少なり余裕をもった中での今日だから、やっぱり東京で1点を取る厳しさというのを何十年やっていても改めて感じたなと。でもその中でコーチが育ててきた子供たちがやっぱり『勝って全国へ』、その思いが今日のチームの中で一番強かった、だから神様が勝たせてくれたのかなと。それをコーチと選手がつくってくれたことに本当に感謝しています。このチームはコーチがつくったチームですから

そう語った野口総監督が絶対の信頼を置くのが出町真コーチだ。

出町コーチ「監督はここまで5年連続ベスト4というかたちだったんですけど、僕は(担当した学年で)ベスト4が初めてだったんです。だから選手と僕はここでの負けを経験していなかったのが逆に今日良かったのかなとベンチに入って思って、負けることを恐れてなくて、本当にこの舞台で全力でサッカーを楽しむぞっていう。あとは自分がために頑張っても欲しいんですけど、今回は野口監督を全国に連れて行くのは俺とお前たちだ!っていう、そういう誰かのためにというのが...良かったかなと思います

最後は感極まり声を詰まらせた出町コーチに「僕はスタッフと選手に恵まれたでしょ」と野口総監督が笑顔で応えた。

あとね今日見てわかるように、保護者も含め応援がすごいでしょ。本当に選手、保護者、コーチに僕は恵まれているなと改めて感じるぐらい。その思いが今日の勝利に繋がったのかなと感謝ですね
プロの選手も多数輩出しているJACPA東京で長年選手の育成にたずさわってきた育成年代の名指導者が何度も口にした感謝。この日、町田ギオンスタジアムにはたくさんの保護者、チームメイト、OBたちが応戦にかけつけ2階応戦席から声援を送っていた。


「野口監督を全国に連れていく」
チームが一丸となって掴んだ勝利は実力であることには違いない。しかし実力を存分に発揮できたのはチームの信頼関係と保護者の温かい応援、そして誰かのためにと願う思いが後押ししてくれたのかもしれない。

勝って全国へ、その思いがどのチームより一番強かった、だから神様が勝たせてくれたのかな』

第46回全日本U-12 サッカー選手権大会 東京都中央大会
優勝
JACPA東京FC