2021年3月21日、Growth Cup Kanagawa U-15 2020の決勝戦「瀬谷インターナショナルフットボール(以下、瀬谷)対シュートJrユースFC(以下、シュート)」の一戦が時之栖富士宮グラウンドで行われた。
豪雨の中決行された決勝戦は、普段通りのプレーを出すことが困難なピッチコンディションへの対応力が試された。ファーストシュートはシュートJrユース安部僚馬(25)だった。ピッチ全体にできた水溜まりによってボールが進みづらい中スローインでゴールライン付近まで持ち込みコーナーキックを獲得。キッカー若林来希(15)が送ったクロスのクリアボールを安部が左足で強振。ゴール左隅に向かったシュートはわずかに枠外に外れた。
水溜まりでストップするボールを激しく奪い合うシーンが続く。前半の飲水タイムを迎えたあたりから両チームともにピッチコンディションに対応し始める。シュートの攻撃陣がボールを浮かせてドリブルをするなど高い技術を見せ瀬谷ゴールに迫った。しかし、瀬谷の守護神中野翔馬(1)がガッチリとキャッチしゴールを割らせない。対して、瀬谷は浮き球に対するフィジカルの強さと岡田夢月(9)のロングスローを武器に大きくボールを前進させるがフィニッシュまで到達させることができない。
後半に入ると、両者ピッチコンディションに順応してボールが動き出す。すると後半開始後間もない35分、途中出場の大賀凜平(14)が右サイドのスペースに蹴り出すとこれに反応した松田悠世(10)がピックアップ。この悪条件の中ディフェンダー2人を抜き去り得意の左足で強烈にゴールニアへ叩き込んだ。準決勝でも決勝点を決めている松田の左足からシュートが先制に成功した。
先制された瀬谷はシュートゴールに迫ろうと懸命にボールを前進させる。54分には、ピッチ中央でフリーキックを得ると加田隼士(15)の送った浮き球からヘディングで枠を捉えるがシュートゴールキーパー上松颯太(12)に阻まれる。その後も、なんとか追いつこうと前がかりに攻め続けるも敢えなくタイムアップ。
松田悠世(10)の先制点を守り抜いたシュートJrユースFCが決勝戦を制し、Growth Cup Kanagawa U-15 2020の王者に輝いた。
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https://youtu.be/5Q9d9-A0GZw