2021年1月3日、第99回全国高校サッカー選手権大会3回戦「帝京大可児(岐阜県)対青森山田(青森県)」の一戦が駒沢陸上競技場で行われた。
前半7分、帝京大可児は遠藤颯(8)からのパスを受けた三品直哉(14)が左足で決め、前回大会準優勝の青森山田から先制点を奪う。青森山田は今シーズン初めて先制を許す形となった。
しかし、前半13分青森山田は内田陽介(2)のロングスローをキャプテン藤原優大(5)が頭で決めてすぐさま同点に追いつく。そして39分、再び青森山田は内田のロングスローからゴール前で名須川真光(18)が反応すると、ゴール前混戦となり最後は松木玖生(10)が押し込んで逆転。
2-1で迎えた後半も青森山田が主導権を握る。後半20分、三度内田からのロングスローが帝京大可児ゴール前へ供給されるとこぼれ球を最後は秋元琉星(4)が押し込みリードを2点に広げる。
それでも帝京大可児はこのままでは終われない。直後の後半22分、左サイドを駆け上がった遠藤が右足アウトサイドでゴール前へ送ると最後は大森涼(10)が押し込み1点を返す。
しかし、青森山田は後半36分、安斎がPKを獲得。これを藤原が決め4-2と再びリードを2点に広げた。そして、試合はこのままタイムアップを迎え、4-2で帝京大可児を敗った青森山田が準々決勝進出を決めた。
青森山田・黒田剛監督が「ロングスローはかなり効果がある」と話す通り、4点中3点が内田のロングスローが起点となった得点。それでも「ポゼションもショートカウンターもリスタートも含めてなんでも出来なきゃいけないというのがスタイル」と語る通り、多彩な攻撃で王座奪還を目指す。
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