2020年12月31日、第99回全国高校サッカー選手権大会1回戦「桐蔭学園(神奈川県)対東福岡(福岡県)」の一戦が神奈川県等々力陸上競技場で行われた。
3年ぶり10回目の全国出場となった桐蔭学園と、2年ぶり21回目の選手権となる東福岡の一戦は、今大会屈指の好カード。青木俊輔(7/ブレイズ熊本)など前線にタレントを揃えている東福岡。一方、桐蔭学園はゴールキーパーの松尾優利(1/FCヴィアージャ)を中心とした守備から長澤圭剛(10/バディーJY)・立石宗悟(18/桐蔭学園中)の強力ツートップにしっかりとパスを繋ぎ得点を狙う。
そんな強豪同士の一戦、試合が動いたのは前半34分だった。桐蔭学園は本多鼓瑚(7/FCトッカーノ)のコーナーキックが一度相手ディフェンスに弾かれたところを青木祐人(4/桐蔭学園中)が頭で押し込むも東福岡のゴールキーパー原勇輝(1/オエステ福岡)が右手1本でファインセーブ。再びコーナーキックを得た桐蔭学園は、今度は変化をつけゴール前ルーズになったところを長澤が右足で強烈シュート。これはゴールキーパーが弾くも、そのこぼれ球に本多が反応。しかし、このシュートも東福岡の野口明(4/ブレイズ熊本)がなんとかゴールからかき出しゴールならず。
一方東福岡はこの直後、青木が左サイドを突破し駆け上がり、中央にアーリークロスをあげる。ワンバウンドして浮き上がったところを日高駿佑(20/アリーバFC)が見事にコントロールし、ゴールキーパーが出てきたところを落ち着いてループ気味にゴールに流し込み東福岡が先制する。
また、前半アディショナルタイム、本田良輔(13/FCグローバル)がゴール前の日高にアーリークロスをあげると、受けた日高はそのままディフェンダーをかわし左足でゴールに突き刺しリードを2点に広げた。
後半、2点を追う桐蔭学園は長澤、立石が再三チャンスを作るも決定機を決めきることが出来ず、試合はこのまま2-0でタイムアップ。東福岡が桐蔭学園との激戦を制し、2回戦へ駒を進めた。
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