2020年12月31日、第99回全国高校サッカー選手権大会1回戦「遠野(岩手県)対神戸弘陵学園(兵庫県)」の一戦が千葉県ゼットエーオリプリスタジアムで行われた。
2大会ぶり29回目の全国出場となった遠野と、2大会連続11回目の選手権となる神戸弘陵学園の一戦は、開始直後から動きを見せた。キックオフ直後の前半1分、神戸弘陵は徳弘匠(10)が左サイドを駆け上がりペナルティエリア内に侵入していくと、最後は中央の松野隼輝(14)が右足で決め電光石火の先制ゴールをもたらした。
その後も神戸弘陵の攻撃は止まらない。前半29分、サイドバックの小倉慶士(5)が左サイド高い位置から中央へクロスを入れると、中央でフリーになっていた徳弘が右足で決め2点目。また、前半終了間際には、小倉のコーナーキックからファーで橋本翔和(3)が中へ折り返すと最後は先制ゴールの松野が頭で触り追加点。前半を3点リードで折り返す。
後半に入っても神戸弘陵の勢いは止まらない。後半6分、相手ボールをインターセプトすると中央でボールを受けた田中祉同(9)がドリブルから豪快に左足を振り抜き追加点、4-0とリードを広げた。11分には相手ディフェンダーを背負いながらも反転して今度は右足で強烈シュート。これはバーを越えていったが得点の匂いを存分に感じさせた。すると後半33分、途中出場の西崎千翔(13)からの速いクロスを、こちらも途中出場の牧野隼也(11)が頭で決め5点目。5-0で勝利をおさめた。2回戦進出となった神戸弘陵は3回戦進出をかけ東京都B代表の関東第一と対戦する。
遠野は神戸弘陵の攻撃に終始自陣に押し込まれる形となり、シュート0本に抑えられる形となった。しかし、得点差は開いたものの遠野イレブンは最後まで諦めることなくファイトし続けた姿が印象に残った。
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