2020年12月30日、第44回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会の決勝戦「FC東京U-18対サガン鳥栖U-18」の一戦が群馬県立敷島公園サッカー・ラグビー場で行われ、田中禅(9)の決勝ゴールでサガン鳥栖がFC東京を3-2で下し、見事初の栄冠に輝いた 。
サガン鳥栖は前半立ち上がり2分、自らのクリアミスからFC東京の谷村峻(23)に決められれ先制を許す。しかし、11分にU-19日本代表候補の中野伸哉(6)がサイドから中央にカットイン、相手を一人かわしそのまま右足を振り抜くと豪快なミドルシュートがゴール右隅に突き刺さり同点に追いつく。前半はこのまま得点が動かず1-1で後半を迎える。
後半に入り試合が動いたのは後半28分。坂井駿也(24)の浮き玉パスを途中出場の石原央羅(13)がダイレクトで右足を振り抜きゴールに突き刺しサガン鳥栖が逆転する。しかし、終盤の後半36分、梅原翔琉(7)のシュートがバーに当たり跳ね返ったボールを混戦の中から小林慶太(13)に頭で押し込まれFC東京に同点に追いつかれる。
このまま延長戦かと思われた試合終了間際の後半45分、試合が動く。2点目を決めた坂井がクロスを上げると中央でボールを受けた田中禅(9)が右足で決め、土壇場でサガン鳥栖が逆転に成功する。
そしてこのまま試合はタイムアップを迎え、FC東京を3-2で下したサガン鳥栖が、見事初の栄冠に輝いた。これで全日程が終了。優勝したサガン鳥栖は、弟分であるサガン鳥栖U-15が先日行われた高円宮杯 JFA 第32回全日本U-15サッカー選手権大会で全国優勝を果たしており、兄弟で日本一に輝く形となった。
◾️大会結果
優勝: サガン鳥栖(九州1/佐賀)
準優勝: FC東京U-18(関東1/東京)
3位: 鹿島アントラーズユース(関東11/茨城)
3位: 大宮アルディージャU18(関東9/埼玉)
◾️サガン鳥栖勝ち上がり
1回戦 2 vs 0 ヴァンフォーレ甲府
2回戦 2 vs 0 ジェフ千葉
準々決勝 1 vs 1(4PK2) 横浜FC
準決勝 2 vs 1 鹿島アントラーズ
決勝 3 vs 2 FC東京
◾️決勝
FC東京 2 - 3 サガン鳥栖
◾️準決勝
FC東京 0 - 0(4PK3) 大宮アルディージャ
サガン鳥栖 2 - 1 鹿島アントラーズ
◾️準々決勝
FC東京 1 - 0 サンフレッチェ広島
大宮アルディージャ 2 - 0 横浜F・マリノス
サガン鳥栖 1 - 1(4PK2) 横浜FC
東京ヴェルディ 0 - 1 鹿島アントラーズ
◾️2回戦
FC東京 0 - 0(4PK2) V・ファーレン長崎
カマタマーレ讃岐 0 - 2 サンフレッチェ広島
大宮アルディージャ 0 - 0(5PK3) 栃木SC
大分トリニータ 0 - 3 横浜F・マリノス
サガン鳥栖 2 - 0 ジェフ千葉
三菱養和SC 2 - 4 横浜FC
ブラウブリッツ秋田 1 - 1(4PK5) 東京ヴェルディ
コンサドーレ札幌 0 - 1 鹿島アントラーズ
◾️1回戦
FC東京 2 - 1 名古屋グランパス
V・ファーレン長崎 4 - 0 センアーノ神戸
アスルクラロ沼津 1 - 1(4PK5) カマタマーレ讃岐
カターレ富山 0 - 2 サンフレッチェ広島
京都サンガ 0 - 0(8PK9) 大宮アルディージャ
栃木SC 1 - 0 ベガルタ仙台
大分トリニータ 0 - 0(14PK13) 松本山雅FC
モンテディオ山形 1 - 1(1PK3) 横浜F・マリノス
サガン鳥栖 2 - 0 ヴァンフォーレ甲府
ジェフ千葉 1 - 1(17PK16) エストレラ姫路
三菱養和SC 3 - 0 アルビレックス新潟
ロアッソ熊本 0 - 1 横浜FC
浦和レッズ × - ○ ブラウブリッツ秋田
ガイナーレ鳥取 0 - 3 東京ヴェルディ
コンサドーレ札幌 5 - 0 FC大阪
鹿島アントラーズ 2 - 1 清水エスパルス