2020年12月28日、高円宮杯 JFA 第32回全日本U-15サッカー選手権大会の決勝「サガン鳥栖(九州2/佐賀県)対鹿島アントラーズつくばジュニアユース(関東3/茨城県)」の一戦が味の素フィールド西が丘で行われた。
U-15日本一を決める一戦は、鳥栖の先制で幕を開けた。7分、右サイド中盤でフリーキックを獲得するとレフティー林奏太朗(4)がゴールに向かうボールを入れる。対空時間の長いボールに攻守入り乱れながら競り合うなかで北島郁哉(6)が競り勝ち先制点を決めた。その後は鹿島にもチャンスが訪れるも決めきることができず時間が経過していく。鹿島はハーフタイムに前線3枚を交代、後半開始から猛攻をかける。迎えた66分、キャプテン小倉幸成(5)が右サイドの深い位置からロングスローをゴール前に送る。競り合いのこぼれ球をファーサイドで拾った平山京吾(10)が限られたシュートコースを左足の強烈なシュートでこじ開け同点とした。
その後も日本一がかかった両者の攻防はスピード感高く繰り広げられる。勝ち越しゴールまでもう一歩というところまでいくもゴールは割れず10分ハーフの延長戦に入る。決勝点は延長戦後半の96分だった。小笠原温音(13)が中盤で1人かわし鹿島陣地に持ち込むと、奪われそうになりながらも先田颯成(5)にボールを渡す。準決勝でもドリブルからPKを獲得した先田は得意のドリブルでディフェンダーをかわしエリア内に持ち込むと、そのまま左足を振り抜きゴールニアサイドに突き刺した。延長戦までもつれ込んだ死闘を制しサガン鳥栖U-15が高円宮杯JFA 第32回全日本U-15サッカー選手権大会の頂点に輝いた。
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