2020年12月13日、高円宮杯JFA第32回全日本U-15 サッカー選手権大会の2回戦「JFAアカデミー福島対鹿島アントラーズつくば」の一戦が大阪府J-GREEN堺で行われた。
東海第1代表のJFAアカデミー福島と関東第3代表の鹿島アントラーズつくばの試合は、強風吹き荒れる寒空の下、開始直後から双方一歩も譲らない激しい攻防戦が繰り広げられる。
互いにチャンスはあるものの、体を張ったディフェンスとゴールキーパーのファインセーブにより前半をスコアレスで折り返す。
試合が動いたのは後半10分。
MF平山京吾(10)からパスを受けた左サイドのMF太田隼剛(8)がゴール前へクロスを送る。これに反応したFW能登谷蒼(18)がヘディングでゴールネットを揺らし鹿島が先制点を奪った。
1点ビハインドしたJFAアカデミーもなんとか試合を振り出しに戻そうと、DF長尾ジョシュア文典(13)ら守備から前線へとボールを繋ぎMF山崎太湧(8)やFW植田陸(7)ら攻撃陣が果敢に攻め込む。
幾度となくコーナーキックを獲得しゴール前へ迫るが、DF神野匠斗(4)をはじめとした鹿島の守備陣が最後の最後でゴールを許さない。
再び試合が動いたのは後半35分、相手ボールを奪った鹿島のFW能登谷蒼(18)がドリブルで攻め上がり、途中交代のMF樋口晴磨(11)へパスを繋ぐと、そのままドリブルで持ち込み追加点を記録、リードを2点に広げた。
そのままゲームセット。数少ない決定機をものにした鹿島アントラーズつくばが準々決勝へ駒を進めた。